前回に続いて、note のタイトル画像に使用するオブジェクトを作成してみたので、その作図手順のご紹介になります。
アインシュタインが「神はサイコロを振りたまわず」と言ったというエピソードを紹介するにあたり、ホルスの目が「1」になっている特徴的なデザインのサイコロ(ダイス)を作図をしようと思いたちました。
まずは立方体の作図です。
XY平面に一辺が100mmの正方形を描いて、下方向に100mmの押出しの実行で立方体を作成ます。
100mmにする理由は無いのですが、オブジェクトのサイズが小さいと、細かい部分の形状にRを設定するときに「R0.01mm」といった微細な指示になってしまうので、ある程度は大きめに描いておいたほうが無難でしょう。
「ホルスの目」部分の作図は、本来ならサーフェスデザイン用のCADで自由度を高めながらスケッチするのが普通ですが、全体を確認してから再調整ができないのと、あまり使い慣れていないので設計用のCADで描いてみます。
イラストレーターのようにスプラインやベジエ曲線も描けるので、(少し難儀しつつも)拘束なしで「ホルスの目」のフリースケッチが完成。
図形の内部を選択して2mmほど押出しカットを実行します。線のつなぎ目に隙間があったり、ハンドルの端点が重なっていると許してはくれません。すぐにエラー発生です。
ちなみに、瞳に当たる部分は別パーツを嵌め込むので、そのパーツを設計しやすいような(分かりやすい)直径で円を作成しておくことにしました。
ダイスの目を押し出しカットしてゆきます。6面の全部を見せるわけではないので、とりあえず水平方向に連続する3面のみを作業をします。
この丸い押出しカットの部分にも別パーツを嵌めてゆく予定なので、整数となる直径で少し深めにカットしておきました。
エッジにあたる部分をC面にしたり、イラスト部分の図形の調整などをしてやって、サイコロの基本部分は完成です。
各辺のエッジは角Rに指定するよりも45度で面取りした方がアンティークっぽくて雰囲気がでる印象でした。
うーむ。もし手元に3Dプリンターが有れば、1辺を50mmくらいにして作ってみたくなりそうです。
瞳にあたる部分のパーツ、尻尾のようにクリンとした先端に嵌め込むガラスっぽいパーツ、賽の目に被せる丸い板などを作図します。
ダイスの目に別パーツを嵌める理由は、アッセンブリデータを着色する際に(面ごとではなく)オブジェクト単位での指定になってしまうからです。(面分割でも可能ですが、表面をバラすのは好きじゃない…)
円形のオブジェクトが多いですが、不自然に浮いたりしていなければOKなので、押出しカットした底面への一致と、同心円の設定だけでフワっと拘束しておけば良さそう。
座標軸を設定してから、アッセンブリデータをSTEP形式で書き出して保存します。
特別な意図があったわけではないですが、風合いが良さそうに見えた皮シボっぽいテクスチャーを選択してみました。
瞳の部分は反射率を50%に設定したプラスチック(ABS樹脂)の赤色を選択します。
レンダリングの実行前なので、尻尾のガラスはプレビュー表示されなていい様子です。(実行後でも、陰になるので透明には見えず…)
石のテクスチャーが何種類か入っていたので、そちらを選択したほうがシンプルな雰囲気で良かったかも知れません。
なぜホルスの目をデザインしたのかは自分でもよく解らぬまま、何はともあれオカルトちっくなサイコロの作画が完了です。
もし、「オカルト」や「都市伝説」に多少でも興味をお持ちであれば、是非、本文であるnoteの考察コラムをご覧になってください。
⇒ note オカルトと都市伝説の庭で「科学と神」を考える
note のタイトル画像ーその1