3Dイラスト-①

縦横の比率が1:1.618の長方形が美しいとされ、クレジットカードなども倣っていると聴きます。そこから連続して正方形を切り出したときの四分円をつないだのが(美しいデザインの要素として有名な)黄金比率曲線です。

note のタイトル画像に使用するオブジェクトとして、それをイメージしたフリー画像を検索てみても適当なものが見つからなかったので、このまま下手な検索を続けるよりも描いた方が手っ取り早いと思ったのが発端です。

寸法は不問ですが、とりあえずXY平面上に100×100mmの平面を高さ50mmでZ軸方向に押し出してみます。

天面に半径100mmの四半円を描いて、半径のエッジとの領域を扇形に5mmほど押出しカットします。

黄金比は、1:1.6180なので、2段目として61.8×61.8mmの平面を高さ45mmまで押出して、同様に最大半径の四半円を5mmで押出しカットします。

すると、なぜか構築エラーが発生!
薄くなっているエッジ部分が上の段との同一面に平面を作れないから発生したのかも知れません。

(ドロー系ではない)設計用のソフトだと融通が効かない場合が多いので、そそくさと諦めて1段目からやり直すことにします。

薄い部分が厚み0になっていてエラーが発生しているのなら、半径を1mm小さくした99mmに変更すれば構築エラーは出ないはずです。

これを実行すると、予想どおり2段目まで問題なく押出しカットできました。正方形をパーツごとに作って、組図に配置すればエラーは出ない気がしますけど。

もしシビアに設計するなら半径を99.99mmに設定しても良いのですが、金型用の部品設計をしているわけでもないので、細かいことは気にせず次の段階に進んでしまって問題ないでしょう。

3段目は、100mm-61.80mmの正方形を40mm押し出して、エッジより1mm短い半径の四半円を押出しカットする作業になります。

これを4段、5段、6段と繰り返して、これ以上やっても見えない7段目で終了。(面積に比例して段差を浅くした方が、リアルな立体感が表現できたたのかも知れません)

最小1mmの壁になっている部分を目立たせなくするために、ギリギリの抜き勾配(テーパー)を設定してやることで曲線が繋がっているように見せる処理をしておきます。

1段ずつテーパーを設定するので、もし段差が一定の深さでなかったら角度の算出が厄介だったかも知れない。段差は一定で正解だったようです。

本体とは別に作成した適当なサイズの球体をアッセンブリデータ(組図)で1つのファイルに関連させて、適当な位置に配置を調整します。

ボディーのエッジがすべて角張っていると単調になるなので、段差面と側壁の接線を半径2mmくらいのRでフィレットしました。

STEPデータに書き出したファイルをレンダリング用のソフトで開きます。(レンダリング用というよりは、サーフェースデザイン用と言った方が正確かも知れないが)

それと、オリジナル感を出すために文字を刻印してみたりします。こういう作業はサーフェスデザイン用のソフトだと楽チンですね。

本体部分には光沢100%で赤いプラスチック樹脂を設定してやり、球体はガラス素材をドロップすると、それっぽくなることが確認できます。

透明な素材はレンダリングしてみないと再現性が分からないので、素材や光沢度の調整などを何度も繰り返して時間を浪費する場合も少なくないですね。

光源や反射の設定やらをしたうえでレンダリングを実行すると、数分でそれっぽいアウトプットを完了してくれました。

1回目でガラスの透明感も良好な再現性だったので、とくに調整を必要とすることなく済みました。実際、下手な検索を繰り返すよりは速かったように思います。

もし、「オカルト」や「都市伝説」に多少でも興味をお持ちであれば、是非、本文であるnoteの考察コラムをご覧になってください。

⇒ note オカルトと都市伝説の庭で「次元上昇」を考える

note のタイトル画像ーその2